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2012年 5月 2日 のアーカイブ
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 あたしのDelphi歴は相当長い方だと思うが、これまでまともにMDIアプリを作ったことがなかった。だから、現在の仕様が最初からなのかいつからなのか分からないが、あたしはこれじゃマズいと思う。よっぽどDelphiでMDIアプリを作る人がいなくて、こういう仕様でも文句が出ないんだろうな。Delphi使ってる人自体が少なく、その中でもMDI使う人が少ない。

 まぁ、簡単な例では、Form1のOnCreateやOnShowあたりでForm2を動的生成することが出来ない。MDIのサンプルアプリとかいいかげんな動作確認では、初期ウィンドウは静的生成だから問題が起らず、動的生成はメインメニューから行うからやはり問題が起らないんだろう。しかし、サンプルじゃないまともなMDIアプリでは、例えばコマンドラインにドキュメントを渡して起動するとか言う事がありうる。関連付けで開くと言う事もありうる。しかも、MDIだからドキュメントも一つではなく、起動時にいくつMDI子ウィンドウを開くか決まっていない。そうなると、普通はOnCreateとかOnShowとかのあたりで、ドキュメントを開くための動的生成が必要になる。ところが、DelphiのMDI管理では、子ウィンドウを生成するためにはまず親ウィンドウの生成が終わってなきゃいけない。うん、そりゃ当り前のことなんだけど、OnCreateやOnShowではまだ親ウィンドウの生成が終わってないことになってるから、まだ子ウィンドウを作る事は出来ない。じゃあ、親ウィンドウの生成が終わってから読み込みすれば良いってことで、一応、CreateFormとRunの間に一連の処理をやればいいかと思う。たぶんググっても出てこない。真魚ではWM_PAINTを捕まえてやろうとしてるが、いろいろ不審な動作が発生して困ってる所。

 わかりにくいとは言え、やり方があるんなら別に構わないんだけど、Delphiって初心者でもOnCreateをダブルクリックしたりしてテキトーにアプリを作れるよって言うのがウリみたいなものだから、そういう方法ではまともにウィンドウも生成できない状態って、Delphiを作った人の思惑には反してると思うんだよ。やっぱりMDIがもう使う人が少なすぎて、これで良いのか?って疑問が出てこないんだろうな。

USB MIDIケーブル

 つーわけで真魚は、ただのタブ切り替えエディタからタブ付MDIエディタに大改造中だけど、まだまだうまく行かない事が多すぎる。タブを切り替えてるのにキー入力が切り替わってなくて別のタブに書き込んでみたり、ただタブを切り替えたいだけなのにいちいち親ウィンドウ内で最大化したり戻ったりのアニメーションを止められなかったり、全然ダメな感じ。gPad見たいに綺麗にやりたいんだけど、テキストエディタに限らず、タブ付MDIを綺麗にやってるのは非Delphiばかりだから、Delphiじゃうまく行かないかも知れない。

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 青森県にはフジテレビが入らないので、旅先のテレビはフジ系列が珍しくて必ず見ちゃう。函館で見たのはユリゲラー対スプーンだ。なんか日本が誇る絶対曲がらないスプーンなんてのがあるらしく、パワーショベルの先に付けて地面を掻いても曲がらないんだって。ユリゲラーはもう40年もスプーンを曲げてるらしく、今まで曲がらなかったスプーンは一本もない。逆に曲がらないスプーンを作った人はこの道20年で半分ではあるが、世代的にかなりユリゲラーの影響を受けている。言ってみれば、この人が曲がらないスプーンを作ろうとしたのはユリゲラーがスプーンを曲げたからと言う事も相当大きく関わっていると思ってもいいだろう。いわば、ユリゲラー対アンチユリゲラースプーンと言う事になる。あたしもユリゲラーならテロップなしでも顔で分かる世代だし、スプーン屋も同じで、番組のルールで当日に対戦相手を知ることになっているらしく、登場したユリゲラーにテンション上げてたのが印象的。

 さて、このスプーンは曲がるのかって事で、スタジオでは曲がる派と曲がらない派に別れるんだけど、その曲がらない派に行った人のコメントで「ユリゲラーでも指にツバ付けないと紙めくれない」って言うのが、この対決の重要なポイントだったように思う。例えばスターウォーズに出てきたヨーダは、エックスウィングをフォースで持ち上げろって言ったんだけど、ルークは重すぎて出来ないよって言った。これは、ルークがフォースをサイエンスで捉えているからそう思ったのであり、実際はフォースってのはサイエンスを超えた物であり、軽い物は持ち上がるけど重い物は持ち上がらないなんて事はないのだ。もし、ユリゲラーの能力もサイエンスを超えた物であるなら、柔らかいスプーンは曲がるけど固いスプーンは曲がらないなんて事は起らない。スプーンだから能力が発揮出来て、紙だと能力が発揮出来ずにめくれないなんて事も起らない。すなわち、指が乾燥すると紙もめくれないユリゲラーには、たしかに未知の力でスプーンを曲げる事は出来るんだろうが、それは単に未知なだけであり、不思議な能力ではなく、いずれ科学の力が及ぶ可能性のある能力であるとわかる。

 結局ユリゲラーは最強スプーンを曲げることが出来なかった。生涯、曲げられなかったスプーンはなかったって言ってるわけだから、つまりテレビや大学で曲げろって言われたら全部曲げて見せたって事で、彼の能力を疑う人がいる目の前でも、どんなトリックがあるかと目を光らせるカメラがたくさんあっても、必ず曲げたに違いない。ユリゲラー以外の人間のスプーン曲げが例えインチキだったとしても、それは別の人だからインチキかも知れないが、ユリゲラーがインチキをした所はまだ誰も見つけてないし、世界で最もインチキを見つけたい人として、厳しい目で見られるはずのユリゲラーだから、もしインチキなら厳しすぎる監視の下では何か理由を付けて曲がらなかったとか言って逃げても不思議じゃないが、そういう状況が最も多いであろうユリゲラーが全てのスプーンを曲げたっていってる。どんな状況でも、どのように監視されても全てのスプーンを曲げたユリゲラーでも、最強スプーンは曲げられなかった。インチキかどうかは別として、どんなに厳しく監視されても誰にもどうやって曲げたか分からない方法でユリゲラーはスプーンを曲げることが出来ると言うことは事実だ。でも、それはヨーダのフォースみたいな不思議な能力ではなく、スプーンの強度によって、あるいは材質によって、現代のサイエンスでも曲げることが出来るかどうかを予測して数値化できてしまう能力だという事は間違いないのだ。

 例えばズルしてるかも知れないが、ズルが通用しないほど頑丈なスプーンだった。逆に例えばズルしてないかも知れないが、頑丈なスプーンは曲げることが出来ないという物理の常識範囲の能力であり、仕組みを知ってる人がまだいないだけの、物理的な能力で曲げている。どっちにしろ、理科がすごい好きなデンジロウみたいな人がいつか仕組みを見つけて、バラエティー番組で仕組みを披露する日は来るかも知れない。いや、バラエティーでやる頃にはその仕組みをすでに応用して、何かすごいものが作られてるだろう。

平和のためのスプーン曲げコース―スピリチュアル・ピースメーカー