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2009年 2月 2日 のアーカイブ

スーパーのカレーコーナーには、カレー以外のルーも一緒に置いてあり、
どれもカレーの仲間と認識され、多くの人はカレー以外のカレー類を区別できていないのではないか。
あたしはルーで作るカレーが吐くほど嫌いなので、嫁がカレーを作るというと食べないって言う。
すると、じゃビーフシチューにしようって言われるのだが、嫁はハッシュドビーフの素を買い、
薄切りの豚肉で作ったハヤシライスが出てきて、その度にビーフシチューじゃないって言ってるのだが、
嫁は完全に同一の物だと思ってるので、混乱して何の説明をしてるのかも覚えていられない。
だから、あたしはレトルト以外でビーフシチューを食べた事がなく、
その唯一食べた事があるビーフシチューが結構おいしかったので、
嫁がビーフシチューを作るって言うたびに期待してるのだが、なぜかビーフシチューは作られない。
ハヤシライスもうまいから良いんだけど、そんならビーフシチューって言わないで欲しいところ。
本来ハヤシライスに罪はないが、ビーフシチューだよって言われて心構えが出来てからのハヤシライスは罪だ。
だから、もうハヤシライスをビーフシチューと呼ばせないために、何か工夫しないとな。

しかし、同一の物だと思っている人にとっては、字まで同じに見えるようで、
これはハヤシライスじゃなくてビーフシチューだよと、確認してハッシュドビーフを買う。
その違いに興味がない人には、言葉で説明して違いを認識させるのは完全に不可能なのだ。

かつて、あたしがどこかで買ってきて食べたレトルトのビーフシチューがうまかったので、
そのレトルトさえ入手できれば、嫁に食わせてこれがビーフシチューだよと教える事が出来る。
しかし、そこらのスーパーでは、同一品どころかビーフシチューのレトルトが一切見つからない。
これってそもそも、ビーフシチューの需要自体が非常に少ないって事じゃなかろうか。
カレーの需要は極めて高く、次がクリームシチューで、ハヤシライスは辛くないカレーとして需要があるが、
カレーの偽物でもハヤシライスの偽物でもなく、かといって色が極端に違わないビーフシチューは、
かなり微妙な立場にあるんじゃないかと。

最近、ビーフシチューは牛の洋風角煮だよと説明している。
カレーの類はルーがメインで肉は具なのだが、ビーフシチューは角煮がメインであとは煮込み汁だぜと。
ご飯にルー系をかけて食べるんじゃなく、別皿に角煮を持ってタレをかけて食べるんだよと。

そう言ってるそばから、家にビーフシチューの素が買い置きしてあるって言って、
間違いなくハッシュドビーフではなくビーフシチューだって言って、角切りの牛肉を買ったが、
結局家にあったのはハッシュドビーフの素で、またハヤシライスにして食べた。
しかも、ビーフシチューできたよって子供を呼んでた。

カレーが好きな奴に限って、そこら辺を全部ひとまとめで辛くないカレーだと思ってるから、
いくら説明しても決して区別して認識する事などあり得ない。
カレーが嫌いなあたしにとって、カレーを食ってる連中はカレー脳になって字も読めないっていう印象。
日本が抱える諸問題も全て、カレーさえなくなれば脳が活性化されて解決出来るのではないか。
結局悪いのはいつもカレーだ。