うちに竪穴式住居

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嫁がまた新しい遊びを考えたらしい。
家の裏には小さい畑があるのだが、その一角、元は柿の木があったあたりのデッドスペースに、
手作りで竪穴式住居を造るんだとさ。
テレビだかラジオだかも来るらしいのだが、当日は訳あってテレビに出れない人が多く集まるので、
絵的にはデストロイヤー軍団になる予定で、たとえ映像がテレビに出ても、作業風景は使えないはず。

竪穴式「住居」と行っても住居に使うつもりはないし、そんなに広いスペースでもない。
あくまで、竪穴式住居の構造を再現したオブジェを畑の片隅に作りたいということらしい。
しかし完全再現というのは素人が休みを利用してやるレベルでは無理らしく、随所に妥協もするそうだ。

あたしゃてっきり、作ってみるだけの一時的なプロジェクトかと思っていた。
作って一ヶ月くらいで壊して撤去するのかと思っていた。
ところが、冬の雪の問題をどうするか等のメンテナンス話を聞いて、朽ちるまで使う気だと悟った。

そうなると、日本には建築基準法とか言う法律がある。
あたしの本業は不動産屋であり、試験に合格して資格も持っていて、
その試験の内容には建築基準法なんかも含まれていたことは確かだが、
いつものように試験専用の勉強しかせず、さらにいつものように半年で勉強に飽きて、
試験合格後一切の知識は吹っ飛んでいる。
そんな、素人同然のあたしの意見としては、小さく作ればなんの規制も受けないと思う。
その辺も踏まえ、規制を受けるかどうか微妙なギリギリの大きさで作ろうとしてるようだ。
縄文時代にはメートル法もメジャーもなかったんだと言い聞かせ、長さはおおよそで計る事になったしな。

縄文時代にこだわり、穴を掘るのも木を切るのも、機械を使わないんだそうだ。
実際に作業をする人が、そういう作り方をしたいって言ってるんだから好きにすればいい。
しかしうちの嫁は竪穴式住居の完成品が欲しいだけで、作るプロセスはどうでもいいらしく、
さっさと機械を使って正確に頑丈に作って欲しいという確執もあるらしい。

土日に手作業の肉体労働が出来て、かつテレビに映っても問題ない人を募集してるらしい。
当日は「自分の意志で奴隷になり、良いと言うまで穴を掘ります」と書いて血判を押すこと。

検索したら本当にデストロイヤーが出てきた。
http://hirakashi.cocolog-nifty.com/blog/

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