耐震偽装問題の核心
この問題について、ずいぶんたくさん書いてきたが、いつもコレで最後というつもりで、
今後は他にどんなことが浮上してももう書かないぞと言う気持ちで、毎回書いている。
今回も、持ち越すつもりはないのでなるべくまとめたい。
自民党の議員とヒューザーの癒着を無くせば、耐震偽装問題は起こらないのか?
問題が起こった後に、金の工面のために交渉したかも知れないし、
関連する誰か別の人が偽装を企てたり、やらせたりしたとしても、
あくまで、偽装は姉歯建築士の手によって行われ、検査機関がそれを通したのであり、
自民党の議員やヒューザーや総研が関係しようがしまいが、
建築士が仕事欲しさに構造計算の偽装をすることはあり得るし、
検査機関では何年もの間、何十件もザルのようにだまされ続けたのは事実。
今流行っている証人喚問は、野党がマスコミと国民を乗せてやっているショーにすぎない。
参考記事:無駄な証人喚問
今一番信用ならないのは馬淵議員で、乗せられると問題の本質を見逃すので非常に危険だ。
今朝もテレビで「証言拒否は何か隠してるからだと、国民にアピールできた」と発言し、
犯罪の立証よりテレビの露出に力を入れているのは明らかだ。
前回の検事の真似事も、いかにも犯罪を「指示」したかのように偽装した馬淵議員。
参考記事:総研四ヶ所メモの解釈
あたしゃ二大政党制が必要だと思っているが、こんな民主党では役不足だとも思う。
誰が指示したのかも、誰と癒着してるのかも核心ではない。
意図的に話をそらしてるのではないだろうが、民主党のせいでそれているのは事実。
ではどこを追及すべきかという話。
責任追及されることなく、堂々と生き残ってるイーホームズが一番ありえない。
「一級建築士は悪いことをしないだろう」という性善説が成立していたために、
検査機関は建築ドシロートの天下りで構成されている点が一番の核心だ。
検査機関の人が「見抜くのは困難」とか発言するくらいなら、
この人達はいてもいなくても一緒だから、ずっと無駄に貰ってた給料全部返すべき。
どの検査機関でも「見抜くのは困難」なら、どの検査機関も問題がある。
少なくとも、検査機関に「求められる仕事」はしていなかったのは事実。
建築士は検査機関をだましたが、検査機関もウソの建築確認でだましてきたのだ。
知識のない天下りシロートに検査を任せる事のないように法律を整備すべきだし、
適正でない構造計算書を適正であるとした場合は、偽装と同等の罰則が必要だ。
そもそも、今回のように悪いことをしようと企む人がいても、
それを検査機関が食い止めていれば、一切被害者は出なかったのだ。
全国の検査機関のどこにも、まじめに働いている人はいないと、
姉歯にバレたから、何年間も何十件もやりたい放題にやってこられたのだ。
これからは検査機関にも、一定の知識レベルと一定の責任が法律で求められる。
これで、もう書かなくて良いようにまとまったと思うが。