アップルの電話サポート

 ときどきパスワードとは別に「質問と答え」みたいな物を要求されることがある。一応、ログインするのはパスワードだけで良いんだけど、例えばパスワードを忘れたときとかに使うらしい。でもその質問って、例えば小学校の担任の先生とかだったりして、それって調べればわかっちゃうでしょ。初めて買ったホニャララとか、今どきSNSでぶちまけてる人も大勢いるでしょ。母親の旧姓とかも、知ってる人は知ってるでしょ。誰も知らないであろう質問で、かつ自分が明確に答えられる質問って難しいと思うんだわ。例えばジャイアンツが好きだって人は、どこかでジャイアンツが好きって言ったり書いたりしてるでしょ。逆に誰にも言ってないことに関しては、本人ももう記憶が怪しいことだったりして。秘密の質問は超うざい。

 と言うわけで嫌いだからなるべく使わないようにしてるんだけど、Appleの場合は新しいiPadを買ったとき、その新しいiPadでアプリを買うには秘密の質問を使わないといけない。知らない人のiPadで買い物されない為のセキュリティなんだろうけどさ、そのせいで仕方なく秘密の質問を利用した。でも、上記理由なもんだから、正直に本当の答えを入力するのは問題があると思うわけね。だから嘘を書いてやったんだ。Appleの質問は三つ選ばなきゃ行けないんだけど、それがこの時犯した失敗の原因で、あたしの考えた嘘は、三つがその順番で出題されないと通らないんだよ。実際は三つの内二つがランダムで出されるので、あたしは何度か間違えながら組み合わせを変えて、正解を導いていた。それが上手く行ったときに、ちゃんと控えておけば良かったんだよな。

 今回、別にパスワードの使い回しもしてないんだけど、不正なログインがあったと言うことでアカウントがロックされた。それを解除する為にその秘密の質問が求められ、いつものように試行錯誤していたら、間違えた回数が多すぎてもうダメって表示が出た。で、仕方なく電話サポートを利用して、秘密の質問自体をリセットして貰った。その電話対応が大変すばらしく、こちらが下手に出ればもっと下手に出て、全てを解決するように努めてくれた。あたしの場合は何をどう操作しろという電話での指示に対応できてるからスムーズだったが、きっとずぶの素人では電話サポートをうけながらiPhoneやパソコンを操作させられる行為について行けないと思うんだわ。そしてきっと怒りをぶつけるんだよ。どうして自分がこんなことをしなきゃいけないのかという憤りがあって当然だわ。こんなに面倒ならiPhoneなんて買わなかったわと思うかも知れない。途中で諦めてもう利用をやめるっていう人もいるだろう。きっと電話サポートの担当はそういう人を相手にしてるから、なんとか怒らせないように慎重に話すんだろうなと思った。いやあたしだって、この面倒くさいセキュリティに腹を立ててはいるけれど、しかも不正ログインとか本当にあったのか疑わしいとも思ってるし、そのせいでまた新しいパスワードを考えなきゃなのでいやな気持ちはあるけれど、そう言うものだというあきらめの方が強い。別にこの電話がぶしつけな担当者だったとしてもあきらめがつくくらいなんだが、こんなに丁寧に相手してくれて気分良かった。

 最近よく、パスワードを使い回ししないためのアイデアがテレビとかでも紹介されているが、そのどれも、定期的にパスワードを変更するという事には対応してないわけでしょ。あたしももうAppleのパスワードは何度か変更させられてると思うんだけど、さすがにネタ切れだわ。ホントにもうね、こういうのに対応するには、なるべくアカウントを減らすしかない。アカウントが少なければ覚えきれるからな。買い物ごとき、アカウント作るの必須のサイトでは買わないとかね。

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