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2014年 8月 9日 のアーカイブ

 WindowsタブレットのCMで、あれもこれも出来て買わない理由がないってやつに反感を持ってしまう。世の中のたいがいの物で、買わない理由はお高いからだと思うんだよ。あれもこれも出来て100円だったら、まさに買わない理由がないって言って買うよ。買うか買わないかのバランスは、欲しさ加減がその価格を上回るかどうかにあるわけで、価格以外に買わない理由が見つからないのは当たり前。「あれもこれも出来るが肝心のホニャララができない」っていう意味で買わない理由を挙げるとすれば、それは逆に買う理由が足りないってだけで違うと思う。たとえばiPadと同じアプリが使えないから買わないって人もいるだろうが、それもiPadと同じアプリが使えるという買う理由が足りない方に入る。購入する理由をいっぱい挙げて、それが唯一の買わない理由である価格を上回れば買うってこと。

 そのWindowsタブレットもさ、全然買う理由が見あたらないので興味もなかったんだけど、先日、そもそもタブレットってどこが便利なの?っていう話が出てたので、そのCMを思い出した。そのタブレットを使ったことないような人に、タブレットでゲームもできるしネットも見れるしオフィスも使えるよって話をしたところで、別に要らないって言うはずなんだわ。あたしの場合はパソコンのスペックにこだわりすぎてるから、ノートパソコンを使う気は一切なくていつもデスクトップのパソコンを自作してる関係で、持ち運べる準パソコンとしてのタブレットちょうど良いポジションだと思う。でも普段からノートパソコンを持ち運んでる人にとっては、別にわざわざタブレットを使わなくてもノートパソコン一台で全部やるだろう。それもWindowsタブレットのようなお高いやつじゃなく、普通の安いノートパソコンを使ってる人にとって、ただ高価なだけで使い道がない物を、「買わない理由がない」などとよく言ったものだと反感を持つはず。こちとら買う理由がないと思うはず。まさに買わない理由より買う理由であり、そのタブレットを使ってない層にとって、使ってる人の目線からあれもこれも出来るという話は魅力的じゃない。買いたいほどの理由を持たない物を、逆に買わない理由がないなんて言われたら、みんなおかしいと思うはず。

 でも結局Windowsのタブレットはパソコンなんだよ。普通にインテルのプロセッサが入ってるし、高性能なパソコンだから何でも出来る。高性能なパソコンでかつタッチパネル操作と持ち運びやすさをつけたので、タブレットもノートパソコンも欲しい人はお高いけど一台でまとめませんかって話だ。でもそれで売れるなら、iPadだって高性能のCPUを乗せてパソコンと同等の事ができるお高いやつを出すと思うわ。今のiPadはパソコンに比べたら低性能なCPUを使って、パソコンに比べたら処理能力は劣るのに、それで良くて売れてるんだよ。処理能力と電力消費とバッテリー重量とのバランスというものがある訳で、高性能にする事によるデメリットがWindowsだけ発生しないわけがないんだ。性能がパソコンだったら結局はパソコンとして使うしかないのであって、タッチパネルをつけてもキーボードを取り外しても、タブレットを求めている人の満足は得られないと思うわ。

 余計なタブレット向け機能をつけたせいで、パソコンとしてWindowsは使いにくくなってしまった。全世界で望まれているのは新しいWindowsではなく新しいXPなんだから、なるべく早く今の路線を破棄して正常な路線に戻って欲しいな。