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Google日本語入力で全半角キーを押したときにフキダシが表示されるようになってるから、有料のATOKをやめて無料のGoogleに移行しても良いかなぁと思ってしばらく使ってみたのだが、どうやらまだ個人的にATOKじゃないといけない部分があるようだ。個人的にと言うのは、契約書を作成するという業務があるため、人名の変換能力が高い方が有利だという点だね。先日、契約書にATOKで「礼子」という人名を使ったわけだが、これはたぶん「礼子」のしめすへんがそのまましめすになってるから旧字なんだろう。ユニコードなら0xFA18でシフトJISなら0xFB7Dと言う事で、別に新しいパソコンじゃなくても使える珍しくもない文字だ。しかし某公共料金の手配でこの名前を電話で伝えたところ、コンピューターに入力出来ないなどと言われたわけだ。その時点であたしはATOKしか使ってなかったので、まさか文字入力の時点でつまずいてるとは想像しなかった。けど標準のMS-IMEでも変換の候補に普通に出てくるわけで、出てこないなどという不思議なことを言うのはGoogleを使ってるって事じゃなかろうか。それとも単に見落としただけかな。Googleでは変換の候補に表れないだけでなく、手書き入力でも出てこなかった。これもあたしが手書き下手なだけかも知れないが。そして、ATOKに切り替えて「礼子」と入力し、Googleに切り替えて単語登録し、ようやく「機種依存文字」という注釈つきで表れるようになった。Googleでうまく行かない文字は標準IMEに切り替えて対処すれば無料で済むわけだが、有料のATOKなら切替もいらない。と言うことでまだATOKに金を払い続けても仕方ないかなと。
昔から日本語を扱う上で、シフトJISに含まれていなければ外字を使わなければいけないので互換性に注意しなければならなかった。それがユニコードの時代になって、だいぶ扱える文字が増えたわけだが、その増えた文字を使っているくせにシフトJISで保存しようなんて間違った操作をすると、真魚は警告を出すように作ったわけだし、そもそも保存する前から色違いで表示して間違いを正すという作りになっている。まぁ方針の違いの問題だが、Googleは平気でユニコード文字を変換候補に出すけれど、シフトJISに入っている文字を機種依存で排除するわけだ。少なくともシフトJISに入っている文字ってのは外字を使わずに済む最低限のセットとして、余計な文字を含めず最低限の必要な文字として入っているわけで、今回の「礼子」もそういう名前の人がいるからユニコードになる前のシフトJISで使えるのに、その必要な文字の方をあえて変換候補に出さずにユニコード文字は普通に使えるってのは納得いかない。シフトJISかユニコードか、あるいは稀にEUCかっていう使用頻度になるであろう日本語環境を対象に作られてるくせに、シフトJISで保存出来る文字を排除してシフトJISで保存出来ない文字は入力出来るというスタンスが気に入らない。本当に方向性の問題だけなので、別にGoogleがそっち方面に向かうってんなら仕方がないわけで、そっちに需要があると思ってるならそっちを突き詰めればいいさ。こっちが正解でそっちが間違いなんだとは誰も言えないし。ま、あたしはそっち方面じゃない気がしてるから、しばらく我慢してATOKなのかな。
あと以前も書いた「よその人」を学習してくれないも深刻で、何かをテーマに文章を書くときにそのテーマになるものの名前は何度もその文章に書くことになるのに、その何度も書くキーワードがGoogleの覚えてくれないものだった場合、そのキーワードが出るたびに面倒な思いをするわけだ。この例では「よその」と「人」を分けて変換しないと「よその人」にならないので、何度も「よその人」と書きたい場合はその度に分けて変換しなければならず、自動的に覚えてくれない。一応、最も近い過去に入力した単語を覚える機能は付いてるので、普通に変換出来る単語なら普通に覚えて二度目以降の入力は楽になるのだが、一発で変換出来ないものに関してはつなげて覚えてはくれない仕様なんだろう。
つーわけで脱ATOK依存失敗。月々の支払い継続。