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2012年 3月 29日 のアーカイブ

 最近、あたしの興味のある分野でググるとライフハッカーというホームページがよくひっかかる。よっぽどあたしの興味とライフハッカーの興味はマッチしてるんだろうなと思うが、実際にそのヒットしたページから有益な情報を得たことは一度もない。このサイトは検索結果に一切出てこなくても良いと思って、Googleの検索結果でたまに「このサイトを検索結果に表示しない」とか何とかって言うのが出たらクリックしてやろうと思って待ってるのだが、なかなかライフハッカーには除外のクリックが出てこない。このサイトだけはどうしても検索結果なり、よそのサイトからのリンクなり、全てあぼーんしちゃいたいってくらい嫌いなんだけど、そこまで嫌うのは、広告を間違いクリックした事が最初のキッカケだった。

 まぁ、そこのサイトを見ればわかるのだが、誰が見ても、どこが本文でどこが広告だかわからない「醜い」内容になってて、別に広告だから踏まないとか見ないと決めてるとかじゃなく、訪問の理由が「ググって出てきたから」なので、その時点であたしは何かを探しているわけで、探している内容がサイトのどこにあるのかを探すのが大変で、ライフハッカーに限ってはまず間違いなく探してる内容はない上に、ないと言うことを確認するために、隅々までたくさんの広告を見せられることになる。そして、ないなないなと思っていると、「こちら」という日本語が目に入ったので思わずクリックしたら広告だった。その広告に興味があってクリックしたわけでもないし、あたしは何かをググってて忙しいので、間違ってクリックしたと気がついたら、クリック先を見ないで閉じて、またググる作業に戻った。

 ようするにそれってダマシクリックなわけよ。たしかにライフハッカーは「こちら」という文字を使ってなくて、使ったのは広告主の方だ。広告主も最初はサイトで儲けることが目的であったはずなのに、クリックさせることが目的になってしまってるから自業自得ではあるけど、ライフハッカーに広告を出したことによって、広告内容に何ら興味のないあたしが間違いクリックして、ただ広告主がライフファッカーとGoogleにお金を払っただけの無駄な出費になったわけだ。

 そういうことが許されるなら、ぜひあたしもやりたいと思って、ライフファッカーと同じようにテキスト広告を目立つデカイ文字でまるで記事タイトルであるかのように広告を表示し、間違いクリックを狙うような配置をやろうと試みたが、普通のAdSenseコードではライフファッカーのようなコンテンツと混同しやすいダマシ表示は出来ないようになってた。ソースコードからして全然違う。勝手にAdSenseをいじってはいけないので、ライフファッカーはGoogleと提携して、ライフファッカーだけの独自コードでダマシ表示を出してるんだろう。その辺を知りたくてググってたら、アメーバでもGoogleと提携してるという話が出てきて、たしかにアメーバでは背景が透過して完全にページと一体化した、しかもAds by Googleの文字がやたら小さい広告を出してるわ。つまり、一般ユーザーにはダマシクリックみたいな事するなって言っておきながら、提携サイトには当たり前にダマシクリックを許してるわけで、むしろ収入源はダマシクリックで、一般サイトの広告規制は建前なんだろうなと感じた。

 広告は、目立つところに目立つ画像広告を出して、その広告を広告だと知りつつもクリックしたいと思わせるのが正当なやり方であり、テキスト広告だとその正当なやり方をするにはパンチが足りないわけで、まともにやりたいなら画像広告のみの選択をすべきだ。そして、ダマシクリックさせたいならテキスト広告を選ぶべきで、テキスト広告をいかにもコンテンツ風に配置する工夫をして、訪問者の欲しがる情報がなるべくどこにあるかわからないようにして、ライフファッカーのように見たくもない広告を間違いクリックさせるのだ。

 正当な方法しか考えた事がなかったから、あえて画像を出さない広告を配置して間違いクリックを発生させるライフハッカーは研究に値する。まぁ、研究したってAdSenseコードを自由に変更出来ない一般ユーザーにはどうにもならないけどね。

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 追記になるが、ライフハッカーではAdSenseだけで記事中にダマシ用テキスト広告3個と画像広告2個、サイドバーにリンクユニット1個と縦長テキスト広告1個使ってて、3個越えると表示されない一般ユーザーとはGoogleの待遇が全然違うな。そのほかにもわざといろんな広告がいっぱい貼ってあり、コンテンツを探すのが困難で、つい間違えて紛らわしいテキストをクリックしちゃうメカニズムだ。うらやましい。