罪とか罰とか #2
悪口しか書くことがない。
ペルソナ2って、仕事だから仕方なく作っただけのゲームなんじゃなかろうか。
もちろんそんなことはないんだろうけど、そこまで思わせるほど酷い出来だと思った。
PSPへの移植がペルソナ3より後になったのは、そのままじゃ出せないほど駄作だからとしか思えない。
まぁでも、単品で罪をやって完結だと思えばまだ許せる。
しかし単品だと、タイトルに罪って書いてるから何が罪なのかって気になって、罰もやりたくなるわけだ。
で、罰をやってみると、当初どんなにつまらなくても子供騙しだと思ってあきらめるつもりが、
つまらないだけじゃなくちゃんと推敲もしてない、支離滅裂な作りに腹が立った。
たとえばファイナルファンタジー10のように、本編が人気出て10-2を出したような物と違い、
わざわざ、タイトルに罪と罰とわけてつけて、両方やって完結するように最初から計画して作ったんだろ。
それでいてこの付け足し感、しかも付け足しに失敗した感は、プロが作ったとは思えないな。
ゲームシステムは罪も罰もほぼ一緒だから、あえて両方やるとしたら理由はストーリーだけなわけで、
それでストーリーが気に入らなければただ作業が増やされただけになってしまう。
だからこそ、罰は罪をやった人が満足するようなストーリー作りに最も力を入れなきゃいけない。
ストーリーしか違わないのにストーリーが支離滅裂だと、一体何を楽しめばいいのか。
そもそも、前編のタイトルが罪、後編のタイトルが罰なのに、
ちゃんとタイトル通りに前編に罪を、後編に罰を描いてくれてない事がまずおかしい。
罪と罰がちゃんとリンクしてこそ、前後編の両方をやる意味があると言うのに、
前編の何が罪で後編の何が罰かは表現されてないので、いつ説明されるのかと期待して、
一生懸命ストーリーを追いかけたが、後編はいろんなキャラがそれぞれの罪と罰を語ってばかりで、
そのどれも、前編が罪で後編が罰だと納得出来るような話ではない。
ろくな話が出てこないままラスボス戦でようやく、ずっと引っ張ってきた周防達也の罪が明かされるが、
それが答えだとすれば前編は罪を描いたディスクじゃない。
これって要するに、前編は忘れたことが罪で、その罰として世界がなくなり、
逆に後編は忘れなかったことが罪で、その罰としてまた世界が無くなったと言うことで、
どうだ、うまいことやっただろうって思いたい独りよがりを実現するために、
あらゆるムチャクチャを正当化し、説得力を失った駄作ってことでいいんだよな。
タイトルに罪とか罰とかつけちゃったせいで、罪とか罰とかに関する事をねじ込まなきゃいけなくなり、
無理矢理作ろうとしたけど後半ほどボロが出てきて、罪はまだ良いが罰は最悪の状態になってる。
話はボロボロだわ、タイトルが足かせになってるわ、期待させて裏切るわ、これダメじゃん。
フィクションに文句を言ってもしょうがないけれども、そもそも、罪のラストでは、
記憶と引き替えにやり直す事が出来るって言われたから、あえて忘れる決断をしたはずなのに、
決断しようがしまいが、関係なく存在するパラレルワールドにお邪魔してただけって話にすり替えられた。
約束と違い時間が巻き戻ってないので、パラレルワールドで誰に勝とうが、元の世界は滅んだまま。
罪だけやって終わってれば、記憶と引き替えに世界は救われ、しかも記憶も戻る可能性も感じ、
後編をやらずとも完結した内容になってたのに、罰をやると逆に中途半端になる。
罰の世界は、罪の世界から来た達也のせいで滅びかけたが、帰ってくれたから助かった。
達也がさっさと帰ることが世界を救うことであり、ボスを倒す必要もなかったし、戦って来た意味がない。
罪の世界は滅んだまま戻らないので、達也は滅んだ世界で頑張ると言ってた。
記憶を無くした連中は記憶を無くしたまま、フィレモンによってどこかに戻されたが、
元の滅んだ世界に戻すなら、記憶は無くしたままにする意味は無いし、
滅んでない世界に戻すなら、一つの体に魂が二つ入ってるような状態に戻したわけで、
滅んだ世界に戻ったのは記憶のある達也だけで、他の連中は記憶はないし世界は救えなかったし、
しかも別の世界の似た人に乗り移って別の人生を歩んでる事に気がつかないしで、
ストーリー的にこれで終わらせるってのは、作った人はプロとしてどうなんだよ。
子供騙しなら子供騙しらしく、子供を騙せるような話を作ったらどうだい。
大人も騙そうと欲張った子供騙しは、独りよがりに見えてみっともないよ。
最近、いくつかのストーリー以外が面白いRPGをやったから、RPGも楽しめると思っていたが、
今回のように、ストーリー以外は楽しめないとわかってるものをやると、
これがペルソナ2じゃなくても、あたしにはどこも楽しめなくて当然だわな。
面白くないとわかってはいたんだけど、タイトルが罪とか罰だったせいで、ついやらされてしまった。