3分の2を使ってまで
定額給付金を配るかどうかについて、与党議員が多い衆議院でいったん可決し、
つぎに野党議員が多い参議院で否決すると、最後は衆議院で3分の2で再可決出来るらしい。
3分の2を使ってまで再可決するか、それとも参議院での否決を尊重して取り下げるかは、
衆議院で3分の2以上を与党が占めている現状で、与党だけが決める事が出来る。
野党側は否決のために動き、既に出来る事は全部やってやり終わり、
後は与党側がどうするかだけっていう状態。
もう野党抜きで、与党だけで決める状態。
で、3分の2を使ってまでっていう話だが、別に3分の2を使う事が特別な事じゃない。
3分の2以上の与党議員が存在するんだから、3分の2が賛成することは普通にあり得る。
ただし、参議院での反対を無視するという、いわば強引に予算を通す事に疑問を投げているわけだ。
確かに、定額給付なんてしなきゃしなくても良い、たいしたことないバラマキなんだから、
あんまり必死になって、絶対やろうって言う姿勢を見せるのはどうかなとも思う。
しかしそれと同時に、あんまり必死になって阻止するような大事でもないとも言えるんだよ。
たしか国の予算ってのはまとめて通すか通さないかを決める物であって、
その一部である定額給付金だけを通すか通さないかという決め方は出来ないんだろ。
やってもやらなくてもあまり意味がない給付金はたしかにやらない方が良いけれども、
それを絶対やらせたくないと言う事にこだわって、その他の予算もまとめて否決して遅らせて良いのかと。
すなわち、給付金は3分の2を使って通すほどの物でもないが、予算は3分の2を使って通すべきだ。
給付金が気に入らないからと言って、全体の予算を通す事自体を遅らせるのはまずいんじゃないかと。
給付金なんて、やらなくてもいい事をやるって言ってずっと非難されてきたが、
それ以上に、やるべき事をやらないのはもっと大きなダメージだと、そろそろ考えて行かなきゃダメだろ。
やるって言ってやってない事がまだまだいっぱいあるんだから。
もう給付金は野党が反対、与党は立場上やらざるを得ない、って事で、
もうどうせやっちゃうしかないのはみんなわかったから、もうさっさとやっちゃえよ。
やらないならさっさとやめればいいのに何ヶ月も抵抗してしまったんだから、もうやらないわけにはいかない。
どうにもならない事はどうでもいいから、重要な事はさっさとやれって。
もう選挙に出ないで引退し、子供が後を継ぐ予定の小泉氏は、何を狙って今さら造反するのか。
自分で3分の2を使うほど重要じゃない事だといいつつ、その程度の事にこだわって造反を宣言する。
しかしおそらく他の与党議員も、給付金より予算だと思ってるから3分の2は決して動かない。
それでも造反し、しかもその造反は実を結ばないとわかっててやってるのか、
なんのアピールなのかどうしたいのか、全然意味がわからない。
ついでに、自民党若手は麻生降ろしなどと言っているが、
麻生さえ降ろせば選挙の結果が変わると思ってるんだな。
無理だろ。
自民党が選挙で大敗しないための最後のチャンスを麻生で潰しちゃって、もう何やってもダメじゃね。
酩酊の中川がダメージだとか言ってるが、それがなくても全く変わらず全然ダメじゃね。
自民党の議員は酔っぱらってるのか?それともシラフであんなにアホなの?
やっぱり、日常生活で周りから先生扱いを受けて、嘘でも応援されてばかりで過ごすと、
現実も見えにくくなるし、なにより自分が酔っぱらっててもシラフなつもりになっちゃうんだろうな。