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あたしにとってP2Pといえば、MX、ny、Shareあたりなのだが、
そのどれも、最初に使い始めるための準備がある程度必要だったことから、
おそらく他のも、手を出したらうまくいくまで時間がかかりそうで、
興味はあったけどShareだけでいいやって普段から遠慮していたのがトレント。
MXは古すぎて忘れたが、プラグイン入れたり鯖指定したり大変だった気がする。
nyでだいぶ簡単になったが、それでもポート開けたり速度設定したりしたよな。
Shareはnyとほとんど一緒だったけど、最初は面倒だった記憶がある。
トレントもきっと、あーでもないこーでもないってやるんだろうと思ってたら、手間いらずでびっくり。
そもそもトレントっていうソフトなんじゃなく、トレント規格でいろんなソフトがあるようだ。
で、あたしがテレホ時代から使ってるダウンロードソフト、FlashGetにもトレントが搭載されている。
Webで何かダウンロードする際、今まで通りFlashGetにドラッグ&ドロップすればいい。
すると、ファイアウォールがブロックするかどうか聞いてくるので、通過するよう選択する。
これだけでトレントファイルはダウンロードされ、同時にアップロードにも荷担するらしい。
nyやShareでは匿名性が重視され、いったん流れてしまったファイルは誰が流したかもわからなくなり、
流した張本人がそれを消そうとしても消せないという点が問題視されているが、
それは逆に、古いファイルでも入手しやすくいろんな人のニーズを満たすという長所でもある。
一方トレントの場合は、配布元みたいな物が存在し、そこがやめたらそのファイルは終わりのようだ。
ホームページでファイルをダウンロードさせるのと感覚は一緒。
これはつまり、MXの交換でもnyの共有でもなく、
負荷を分散して高速なダウンロードを提供するためにP2Pをりようするというわけか。
これならプロバイダが規制する理由もあるまい。
だが、これは新発売の何かをいちはやくコピーで欲しい人にはいいかもしれないが、
あたしが欲しいのはエロペグ、レトロゲーム、シリーズ物の映画あたりなので、
いつまでもファイルが共有されるタイプのP2Pじゃないと使い道がないんだよな。
しかし日本の著作物が外国から堂々と配布されちゃってるのな。
日本でどうして匿名性なんて事を言い出したかと言えば、まさしく逮捕されずに法を犯すためだ。
犯罪とは著作物のアップロードであり、誰かが法を犯さなければ他の人はダウンロードできない。
MXでは、法を犯してアップロードした人が誰かを特定されてしまうので、
ny以降は誰がアップロードしたかわからないようなシステムが考えられた。
ダウンロードは今のところ犯罪じゃないので、落とすときは匿名である必要はない。
また、アップロードが犯罪なのは国内なので、外国からダウンロードだと誰も法を犯さないことも可能だ。
これまでずっと、日本人が匿名で犯罪を犯さないと成立しないP2Pに頼ってきたが、
トレントに外国から流されれば犯罪なしで成立するP2Pってのも出来ちゃうんだな。
ま、法的に悪くなくても道徳的に悪いことには変わりないが。