津軽の通夜と葬式
世の中たいがいのことはネットで調べればわかるようになったが、ローカルルールがある場合は例外。
よその地方から来ると混乱するのは当然だし、どうせやらなくてもいい儀式だからどうでも良いのだが、
地元にいるのにわからないと恥ずかしい場合がある。
たまたま、別々の人だけどよその通夜と葬式に行ったので書いておく。
まず通夜は、新聞の死亡広告を見て必要だと思ったら自主的に行き、
葬式は仕出し料理が用意してあるので呼ばれない限り行かない。
よそでは逆の所もあるらしい。
通夜には誰が来るかわからないので、受付の混乱を防ぐため、時間ギリギリに行ってはいけない。
他人なら3000円、親戚なら5000円を包んで、裏にちゃんと金額を書いて持っていく。
これと受付で名簿に名前を書くことで、遺族は誰からいくら貰ったか把握できる。
香典返しとして粗品を貰う。
棚が飾ってあり、向かって右側に遺族が座っているので、
左から回って焼香し、右の遺族らにもお辞儀して、どこでも好きな席に座る。
坊主が一曲披露し、喪主が挨拶しておしまい。
葬式はあらかじめツケという招待状が来て、それに時間と会費が書いてある。
会費は1万円から2万円で、包んで持っていく場合は香典の裏に会費である旨書く。
よその人は包まずに持ってきてたから、袋は用意だけして臨機応変がいいだろう。
通夜に来なかった人は会費の他に香典を持っていくので、その場合は名簿を書く。
通夜と同様、焼香して好きな席に座る。
今回も坊主が一曲披露するのだが、通夜と違ってパフォーマンス中にも焼香する。
葬式に続いてナントカ式を行いますとアナウンスされ、遺族も一般席に移動する。
坊主がもう一曲披露し、今度は遺族も焼香し、続いて一般も焼香する。
終わったら墓地にみんなで行って埋骨し、線香を上げてくる。
その間に会場は仕出し料理のセッティングがなされ、あらかじめ決まった席で食べる。
当たり前のように酒が出るけれど、葬式だから乾杯はしない。
コンパニオン的な人が一応回ってくれる。
席には家の代表の名前が書いてあるから、たいがいジジィの名前で、
でもだいたいジジィは来なくて子か孫が来るから、書いてある名前と来た人の名前が一致しない。
みんな見たことはあるしどこの家の人かも知ってるけど名前は知らないって感じになる。
料理は結構たくさん出るのだが、一部持って帰る前提だから無理して食べず、
そばとか鍋とかの汁物や、茶碗蒸しなどの持ち帰れない物を中心に食べる。
ただし、持ち帰るのは保健所的にアウトみたいで、風習だから見て見ぬふりで自己責任ってスタンス。
明確な終わりの時間はないが、コンパニオンが料理を詰めて回ったらそろそろ終わりって事だ。
飾った花を小分けにしてあるので欲しい人は貰って帰る。