ブラックジャック 火の鳥編

本気でオススメ。悪い意味で。
http://blackjack.sega.jp/
DSの登場によって、タッチペンでしかできない新しいゲームが次々と出ていて、
今まで体験したことのない面白いゲームに満足することの方が多いのだが、
中には、タッチペンでしか作ることの出来ない悪いゲームというのも存在する。
これこそまさしく、タッチペンを使った最も悪い例だ。
しかしこれが単なるクソゲーなら、つまらないと思った時点でやめてしまえば済む話だ。
ところが、ブラックジャックと火の鳥を題材にしたゲームであることがさらにもう一つの罪で、
そのお話の先を読みたくて、わかっていてもやめられないのだ。



タイムマシンで過去を修正できるとしよう。
このゲームを始める前の時点に戻って、胃の調子が悪くなるからやめろと自分を止めたとする。
しかしきっと、いつか他にやるゲームがなくなった時点で手を出してしまうだろう。
だったら、このゲームが開発されるのを止められないか。
いや、このゲームの開発を止めたら、この手のゲームはクソゲーだという認知がなされない。
そうなれば、たとえこのゲームが生まれなくても、別のクソゲーが生まれる。
だから、こうして世に出てしまったクソゲーを、みんなにオススメして、
このようなゲームを二度と世に出すまいとみんなで誓うしかないのだ。
これは落とされてしまった核爆弾なのだ。
もちろん核爆弾はない方が良い。
しかし出てしまったんだから、現実から目を背けず、多くの人に悲惨さを知って貰いたい。
それが、このゲームを悪い意味でオススメする理由だ。

マンガを題材にして作ったゲームなんて、マンガ部分を楽しませるため、
ゲーム部分はありきたりでつまらなく、しかし誰でもクリアできるように作るのが一般的だが、
このゲームはものすごい大博打をやらかした。
マンガアドベンチャーなどと名づけ、理不尽な制作者自己満足システムを作ってしまい、
おそらく、よっぽどクソゲーに慣れて寛容になった人でないと最後まで行くのは困難だろう。
それでもストーリー展開は面白く、どうしても読みたくなってしまうから、
タッチペンやDS本体を破壊したい衝動をこらえ、枕に何度もパンチして、
なんとか最後までクリアしたので、もうやらずに済む開放感と、
ストレスに負けた胃と、右腕の筋肉痛、全体的な体の不調だけが残った。
このゲームをやっても不幸にしかならないが、それでも世間に認知されて欲しい。

例えばワリオは、タッチペンを使ったゲームがたくさん入っているが、
その全てが面白く、全くストレスにはならない。
ブラックジャックもいろいろ入っているが、面白い物は一つも入っていない。
中でもイライラさせるのはイライラ棒だ。
昔テレビでやってたイライラ棒こそ、タッチペンで再現するのに最もふさわしいゲームだ。
それを本当にタッチペンで再現しちゃったら、これほどストレスがたまるとは思わなかった。
ゲーム以外で嫌な作業をするときは「これはゲームなんだ」と思いこんでやってみると、
嫌なことが案外ゲーム的に楽しく切り抜けられたりする物だが、
このゲームのイライラ棒で挫折しそうになったときは、そのことを思い出して作業した。
これはゲームだと思って作業してるんだと思ってゲームすればいいゲームだ。
自分でも何のことかわらないくらい、精神的にやられるゲームだったのだ。

心の切り替えでどうにかイライラ棒は乗り切れても、終盤にはタッチペン連打が待っている。
連打と言っても、普段ゲームがやらない人が乗り越えられるようなレベルではない。
高橋名人に憧れて、連打が速いことこそゲームが上手いことだと思いこんだ時代を思い出す。
当時は連打の対象がボタンだったので、多少荒いことも出来たのだが、
今回はスクリーンにタッチペンで連打だから、機械の破損も覚悟しなきゃいけない。
いや、むしろ最大の敵は機械への思いやりで、遠慮なしにやらないとクリアできない。
そのくらいきつい連打が待っている。
連打で疲労した腕で、さらに精密な動きをやらされるのは苦行でしかなく、
やればやるほどどんどん出来なくなっていく、本当に悔しくてストレスのたまるゲームだった。

で、おそらく、イライラ棒か連打かどちらかで、多くの人は挫折するだろう。
そしたらそこでやめればいい。
こんなクソゲーを二度と作らせちゃいけないと、実感できたらそれだけで価値があったんだ。
でもきっと、マンガの先が読みたくて、やめれなくなるのはあまりに不幸なので、
わざとここにネタバレを書いておくから、それを先に見ておけば心安らぐだろう。

大ボスは火の鳥の血を少々得て知能を持ってしまったニワトリで、
最終的には血の力を全て得てコスモゾーンになりかけるのだが、
火の鳥の意思みたいな物に認められなくて自滅しておしまい。
さらに火の鳥はブラックジャックに血の力をあげようとするが、
ブラックジャックの方から火の鳥に対して人の命を説き、それはお断りする。
火の鳥は不思議な力で全ての証拠を抹消し、全てはヒゲオヤジの夢オチにしてしまった。
でも夢じゃない証拠にこんな物が残っていたぞ的なエンディング。

さて、安心して、いつでもやめられるように準備をしながら、全力で挑め。

B000IBGFT6
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