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2013年 5月 22日 のアーカイブ
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 橋下さんが名古屋で味噌煮込みうどんを食べたとかテレビで言ってるのを聞いて、関西人が名古屋のうどんを食べるわけないとか思ってしまった。繊細なスープとコシのある麺にこだわるような文化を持っておきながら、グシャグシャに濃い味付けと半生の麺を持つ名古屋のうどんを受け入れられるわけがない。それはあたしのような津軽の人間も同じで、集団で名古屋に旅行に行って全員口に合わなかったという事があった。そもそもネーミングが実態と合ってなくて、「煮込み」などと名乗っておいて粉っぽい半生麺が出てきたらそりゃ文句も言いたくなるさ。味はともかく、ちゃんと注文したものを出せよと言う事になって、その時点でイメージだけでマイナス点つけちゃうわ。なにより、うどんってのはへたしたら200円くらいで食えちゃうほどの、安い食い物の代表格であるにもかかわらず、その名物だとか言って入った店で2000円くらいするわけで、こんな煮込まれてない煮込みうどんに高い金を払うなんて全然意味がわからない。観光客目当てにあえて意味不明の名物を売っていて、地元の人は一切食べずに普通の讃岐うどんとか食ってるんじゃないかとすら思った。その、不味い味噌煮込みうどんを食べたことがない嫁に食わせてみたくて、通販で何食分だかセットのやつをテキトーに買ったんだけど、それを食ってるうちに癖になってもうずっとリピートしてる。不覚。

 つまりね、これは煮込みうどんとか言ってるけど、うどんとは別の食い物なのよ。おそらくスパゲティーを初めて食べた日本人は、汁がないそばで中は生で芯が残ってるやつとか表現したと思う訳よ。そばは汁がうまいのに汁なしで、しかもわざと生で芯が残ってるぐらいで食うなんて、おいしいわけないって思うじゃん。まさに味噌煮込みうどんはうどんのアルデンテって事よ。これは既存の知ってる食い物に比べてはいけない、全く別の食べ物だから、楽しみ方も違うってことだろう。まぁ、観光客向けの高級店に行ってしまったことはいかんともしがたいが、通販で手に入るやつはまぁまぁ納得出来る価格になっている。それでも他のラーメンとかの生麺に比べたら高い方だけど。送料もかかるし。でもそういうのを買わなきゃ売ってないし。んでかなり頻繁に食ってるからドンドン買ってて、気に入ったヤツが在庫切れだったりすると別のヤツも買ってみたりするが、まぁどれでも良いわ。別に麺はあのアルデンテのヤツじゃなくても良いけど、味噌味のうどんがそもそもこの辺じゃ無いからついついくせにして買っちゃってる。

 ほいで、具は何を入れるかって言う問題。普通はねぎとか入れるかも知れないし入れたいけど、あたしには包丁を使うという点で面倒くさくて除外だ。じゃあ何を入れてるかというと生卵2個。直接土鍋に落とすんじゃなく、いったん別の容器で割って白身だけをまずは土鍋に混ぜて、ある程度混ざってから割らないように黄身を土鍋に入れてる。白身は大きく固まってる状態が嫌いだし、黄身はスープに混ざっちゃうのが嫌いだしで、両方どうにかしようとしたらこう言う答えになった。

 あと現地でも食って天ぷらが一番合うと感じたので、とにかく昨夜の天ぷらが残ってる日なんか、朝っぱらから味噌煮込みうどんが食いたいね。土鍋で一人前だけ作るので、自分が食いたいときに自分の分だけ作るっていうスタンスがちょうど良い。自分にしか人気がない。自分しか食わないからどんな極端なカスタマイズも出来るわけで、一味いっぱい入れたいときもあるしニンニク入れたいときも魚粉入れたいときも好きに出来るわ。今日なんか卵3個にチャレンジしたもんね。