ハゲてない仲間たち

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 高校卒業して20年で初めての同窓会に行ってきた。出席率は25%程度。やっぱり各中学校で一番頭の良かった連中が行く高校なわけだから、卒業後も人並み以上に立派になってる人が多いんだろうし、あたしみたいないい年してろくに仕事もしないでポイント貯めてる三下が出席するというのは、なんかいろいろ恥ずかしい。こんなご時世だから、良い学校出ても良くない暮らしをしてる人はいくらでもいるだろうし、食って行けてるだけマシってもので別にいいんだけど、やっぱりどうしても高校の頃の仲間ってのはみんな別に差がついてないような同レベルの状態だったわけで、そこから20年で差が開いてしまってるというは恥ずかしい。特にあたしの場合は完全に怠けて遊んでるせいでこんな感じなわけで、よその人はがんばって立派になってるわけで、そのがんばってきた仲間たちに、がんばってない自分を見せるのはとても恥ずかしい。自分のことは見せたくないんだけど、それ以上に皆さんがどうなってるか見たい。あたしはかようにダメになってるけれども、あたしが勝手によその人と同じくらいがんばってないことを恥ずかしがってるが、これは単なる自意識過剰で、まぁそんなやつもいるさって感じでいいだろう。ともかくあたしは仲間たちの現在を見たくて、これは欠席するなんて選択は全くなかったのだ。そしてその見たい気持ちの中には、特に頭髪の変化を見たいという気持ちが強く含まれていた。



 んでまぁ、結局男では禿げたとか太ったとかでわかりにくくなった人はほんの数人で、20年経っても全然変らない人ばっかりだったよ。女はそもそも高校時代に話した人なんかほとんどいなかったし、空手部の人達が全然来てなかったから、変ったとか変らないとか以前にわかる人がいなかったわ。先生たちはもう普通におじいさんだった。一人、地元のテレビでよく見かける女性が来てて、たぶんうちの嫁とも知り合いなんだろうけど、同窓生だったことは全く知らなかったので、司会のためにプロを呼んだのかと思って驚いた。家に帰ってアルバムを見たら、アルバムに載ってる方の彼女は記憶にある。記憶にある顔とテレビで見る顔が全然違うけど名前は同じで、同窓会にはテレビで見る方が来てた。

 この同窓会で、確かに懐かしい面々と会えて楽しかったんだけど、なんせ出席率25%程度だ。近況を知りたい人はもっといっぱいいるし、この堕落した自分を見せたい人もいっぱいいる。なんなら毎年でも同窓会やって欲しいくらいだが、それはそれでまた来るメンバーが固定されるんだろうな。そのあたしの場合はがんばってないから恥ずかしいってのがネックで行きづらいけれども、きっとよその人はそうではなく、あんまりエリートだから仕事ばっかりして正月でも出席できないんだろう。今回は先生とか市役所とかばっかり来てたけど、医者とか官僚とかもっといろいろいるはず。きっとあたしが会いたかった人ほど立派になりすぎて来れなかったんだと思う。そいつらにもこのあたしのダメっぷりは見せつけてやらなきゃいけない。

 半分くらい生きた時点では同じようなスタートラインにいた人達が、もう半分生きてこんなに差が開いたよって状態を確認し合いたい。そりゃあたしはもうダメでダメでしょうがないから、立派な方々に会うのは恥ずかしいけれども、やっぱり昔の仲間達に威張れるかどうか見たいな基準で人生をとらえてる事は個人的に多いので、ダメではあってもありのままの報告会がやっぱり欲しいんだよ。特に今回来なかった人達に会いたい。物足りない。たとえ禿げてても帽子をかぶらずにいらっしゃい。むしろハゲて来い。

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