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どこの受け売りか知らないが、違法コピーをダウンロードするのは泥棒だって例えが横行してて、
あたしはその例え方だと全然違うんじゃないかと違和感を持っていた。
今例えば目の前に駄菓子屋があって、チョコレートでも売ってるとする。
で、その店からお金を払わずにチョコレートを持っていったら泥棒だって事まではいいね。
そしたら向かいの店が開店祝いで、全く同じチョコレートが無料で配られてたとする。
同じチョコレートなのに、売ってる人からじゃなくタダでくれてる人から入手したら泥棒ではない。
しかしその開店祝いの店は、実は向かいの売り物のチョコレートを盗んで配ってたらどうか。
チョコレートを貰った人はそんなの知らなかったわけで、盗んだ物だろうが普通に貰ったんだから大丈夫。
問題は、チョコレートが盗品だとわかってて貰っちゃった場合だが、これは盗品等関与罪にあたる。
これだ。
ネットで検索して出てきた無料のリンクだけをクリックして手に入れたファイルが、
盗品かどうかを自分で調べる必要はなくて、タダなんだったら普通にタダでダウンロードすればいい。
しかしダウンロードする前から既に盗品だとわかってたら、チョコレートで言えば盗品等関与罪なわけで、
それを著作権がらみでも適用出来るようにすれば、現在のようなダウンロードも違法って話になる。
以前から、違法コピーを配信した人は罪になってたわけで、この人の行為が泥棒に該当し、
これをダウンロードすることは泥棒ではなく、泥棒から知りつつ盗品を譲り受けた罪に該当する。
と言う話でならスッキリするわ。
個人的に、ダウンロードを違法にするという事にあまり納得出来ないでいたんだけど、
その理由の一つとして、やっぱりダウンロードは泥棒じゃないんじゃないかという事でひっかかってた。
うん、確かに泥棒ではない。
でも泥棒から知りつつ盗品を貰う行為に例えられればバッチリその通りなわけで、
盗品等関与罪の著作権バージョンだから違法だよと言われれば、もうそりゃ普通に悪いことだ。
現実としても、著作物の盗品を知ってて安く手に入れたい人がいっぱいいるからこそ、
例えばアフィリエイトだったり、直接的な対価要求だったり、単に自己満足だったりで泥棒が出てくるわけだ。
以前までの法律では泥棒だけが悪い事になってたけど、確かに盗品に手を出す方も泥棒に荷担してる。
よって、公衆送信権の侵害が泥棒だって言うなら、ダウンロードも違法にするのは当たり前だ。
それでいい。
ただしあたしは根本的な問題として、コピーを配信する事を違法とする法律に反対する。
世の中を見てわかるとおり、著作権ってのは本来は自分の権利を主張するためにあるべきなのに、
世界中で他人の足を引っ張り合うためだけに利用されている。
たとえばAppleとサムスンがお互いの携帯電話を販売停止にしろともめてたりするやつ。
お互いに協力してもっと良いものを作っていくためには、それぞれに与えられた権利が強すぎちゃだめだ。
著作物で発生する儲けを独占する権利ってのがあるから衝突する。
企業と企業なら衝突だが、企業と消費者だと企業が一方的に金を吸い上げて行くわけで、
それこそ、著作権者側が泥棒みたいに不当に儲けてる。
そっちが泥棒のくせに泥棒呼ばわりかよって思ってる。
こういう既得権益を国が法律で守ってあげるのはフェアじゃない。
くたばれ著作権。