恥ずかしながら、長らくジョージ・ロバートと思い込んでいた愚か者です。フランス語圏というか、スイス人?なのでジョルジュ・ロベールなのですね(汗)
彼が1990年スイスのジャズクラブで行ったライブ盤です。ゲストは、何と、レジェンド、クラーク・テリーです!
サイドは、ダド・モロニ(p)、イスラ・エッキンガー(b)、ペーター・シュミドリン(ds)という布陣です。bとdsは地元のミュージシャンでしょうか。
全7曲中、5曲がクラーク、ジョルジュが1曲提供し、残り1曲は「オン・グリーンドルフィン・ストリート」という構成です。
1曲目のクラークによる「snapper」(直訳ではフエダイで、米国の寿司屋さんでは鯛です。潜水艦の意味もあるみたい)は、どこかバルカン半島の面影を彷彿とさせるエキゾチックな曲想で、一気に引き込まれます。他の曲も含めて、改めてクラークの作曲の才能に脱帽です。
ジョルジュのあるとは、相変わらずよく歌い、伸びやかで聴いていて気持ちがいいですね。フィル・ウッズ亡き後、貴重なアルト吹きです。
アルバム全体を通して、客とミュージシャンのライブ独特のノリも素晴らしく、特に、7曲目「mumbles」が最高です。タイトル通り、テリーが英語に混ぜてなんちゃってドイツ語やイタリア語で「もぐもぐ」のヴォーカル!茶目っ気たっぷりで、お客さんも大喜びです。こんなライブを見たかったなぁ。
ジャズを聴き込んだ人にはお勧めの1枚!